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なぜ原油安で株価が下がるの?

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最近、株価が下落した際に「原油安の影響を受け...」なんてものをよく見かけますよね。「原油安」といえば、消費者的にはガソリンが安くなるなどの「メリット」もあるわけですが、、、それはまた別の機会においておいて(笑)
今回はその「原油安」の話の中でも「株価」との関係について書いてみたいと思います。

 

原油安によって株価が下落する?

原油安が止まらない原因

原油は余っている?

実は、世界の原油は余り気味なんです。というのも、アメリカがシェール革命によって40年ぶりに原油輸出を解禁したためです。そのアメリカは今や世界一の原油生産量を誇っています。原油が余っているという事は「供給>需要」になり、価格競争が起きます。つまり原油価格が下がる事になるわけですね。

アメリカ参入によるシェア争いの激化

従来、原油の供給が過剰な状況になった時には「OPEC」が生産量を減らして価格の調整を行っていました。しかし、アメリカが参入した事に加え、各国が協調姿勢を取らないために減産に踏み切れずにいます。というのも、減産を行えば「シェア」が奪われてしまう可能性があるからです。このような事情もあり、原油の供給過剰状態が続いています。

イランの参入

1月にイランへの制裁解除が行われましたが、解除をきっかけにイラン政府は原油増産の指示を出しました。ただ、インフラの復旧も必要で、増産までには少し時間がかかると見られており、2016年に関しては原油市場にそこまで影響は及ぼさないという見方もされています。ちなみに、イランは原油確認埋蔵量が世界4位ですが、本格的に原油市場に復帰した際には一波乱ありそうですね。

原油安で問題になる事

産油国のSWF政府系ファンド)の資金繰りが悪化

SWF(ソブリン・ウエルス・ファンド)の多くは原油を売った資金を原資としています。今までは原油高に支えられてきたと言われている産油国のSWF。つまり、現在の様に原油安がとまらない状態になると産油国の経済状態が悪化する事になるわけです。

オイルマネーが金融市場から撤退

産油国は原油事業によって成り立っていると言っても過言ではありません。そのため、原油安によって損失が出れば、国内の経済を支えるために損失を埋める必要が出てくるので、その財源にあてる現金確保のために「株を売却」せざるを得ないわけです。

日本株への影響

SWFの不透明性による警戒

巨額の資産を持つSWFですが、政府が出資する投資ファンドという事もあってか、情報開示がほとんどありません。実態が不透明な状況なんです(徐々に改善されつつあるらしい)。巨額の資産を運用するSWFの投資実態がわからないわけですから、投資家達が警戒するのも無理はありませんね。

憶測による売り

SWFの投資実態が不透明な事から、SWFが実際に株を売却したかどうかはともかく、原油安になれば「SWFが日本株を売るかもしれない」との憶測からリスク回避による売りが起きてしまう状況です。つまり、マーケットは地合の悪い状態となりがちです。

原油安になれば株価は下がる

一連の流れから「原油安=株価下落」という図式が成り立ちますね。もちろん、株価が下落する要因は他にもあるわけですが、原油安になれば投資家達が警戒して、株価が下落しやすくなる事には違いありません。

最後に

「原油安はしばらく続く」という意見が多くみられますが、「そろそろ底打ちか?」なんて意見もちらほら見ます。何かしら対策をうってくる可能性もありますしね。とにかく!相場の安定のためにも、原油価格も落ち着きを見せて欲しいところですね!