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長期金利がマイナス!?一体、何が起こっているのか

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下がり続ける長期金利、史上初のマイナスへ

2月9日、長期金利の指標となる10年国債の利回りが史上初のマイナスになりました。「国債が値上がりすると、金利は下がる」関係にありますが、マイナスになるまで進行するのは異常事態とも言えます。では、どうしてこういう状態になってしまったのか、順を追って見ていきたいと思います。
 

 

日銀の金融政策が引き金

■マイナス金利政策がもたらしたもの
先月29日に日銀がマイナス金利政策を決定。これにより、金融機関が日銀に預ける新規預金についてはマイナス金利が適用される事になりました。つまり、預ける側の金融機関は損をする事になるわけなので、それに代わる運用方法を取る事になります。
 
■日銀の思惑とは別の動きに
そもそも日銀の金融政策は、金融機関の資金を企業の設備投資など「外へ促す」事で経済の活性化を狙ったものでしたが、金融機関の取った選択肢は「国債の購入」でした。これにより国債の価格は上がり、金利は急激に低下する事に。現在、企業は潤沢に資金がある状態なので、金融機関の選択は利にかなったモノだと言えます。
 

世界経済の先行き不安が背景に

■アメリカ経済の失速
世界経済を引っ張ってきた米国経済が、ここ最近は失速気味になっています。ドル金利、相場は下落し、予定されていた年4回の利上げが困難になる見通しです。(10日にはイエレンFRB議長が3月利上げは見送る示唆を示しました。)

■欧州危機再燃
欧州は景気の低迷が続いており、デフレは確実と言われています。ECBのマイナス金利政策による影響もあり、金融機関に対する信用不安が広がりを見せています。収益の圧迫を懸念された銀行株は軒並み大幅下落し、8日の欧州株式市場においては、不良債権を警戒されたドイツ銀行(ドイツ国内最大の銀行)が一時11%強下落しました。

改善されない中国経済、原油、新興国の資金繰り
引き続く中国経済の失速。原油は、原産国が減産協調する見込みが低く、価格の下支えが無い状態。そして、新興国の一部は米国利上げの影響で資金繰りが困難に。

 

リスク回避の動き

安全資産へ関心が傾く
マイナス金利政策の影響、不安定な世界経済を背景にリスク回避の流れが強まり、安全資産として「国債」を買う動きが高まった事で、結果的に金利低下に拍車をかける事となりました。様々な要因がタイミング的に重なった結果、「長期金利のマイナス」という事態が起こってしまったのだと思われます。

金利マイナスは想定内?想定外?
長期国債のマイナス金利ですが、日銀を始め、市場関係者もある程度は予測していたと思われます。しかし、それは「いずれなるかも知れない」というもので、マイナス金利が適用される16日までにこういった事態になったのは想定外であったのではと想像してしまいますが、、、

今後はどうなるのか

金融機関、生命保険会社の収益が悪化
仮に長期金利のマイナスが長引けば、資産を国債で運用している銀行や生命保険会社は収益の悪化が懸念されます。それによって、更にリスク回避を強める事になりかねません。

日銀が国債の買い入れ
日銀は国債の買い入れを約束しています。金利がゼロ、マイナスの状態でも買いが入るのは、日銀のこういった動きによって高値で売り抜ける算段があるからです。

まとめ

今回の長期国債のマイナス金利は投機的な動きがあったからだと思っています。一番利益になりそうな所に人は集まりますし(笑)マイナス圏に入るのも一時的なものだと思ってはいますが、現在は急激に円高も進んでいるので、併せて注意しておきたいですね。金融機関の様に資産を運用をしないといけない立場でないのなら、手を出さずに様子見が一番良さそうですが、、、これからの日本経済、世界経済はどうなることやら。