株の図書館

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

株の図書館

サイト再構築中っす!!!

MENU

サウジ「減産に踏み切る用意はない」

おいおいおいおい、、、減産しないって言っちゃったよ。
間近の動きを見ていたらそんな予感もしていましたが(笑)
世界的な株安を止めるきっかけになると期待していたのになー

では、今回の発言の背景には何があったのでしょうか、、、?

 

減産は遠い未来となってしまうのか!?

f:id:tomo0009:20160224002547j:plain

16日に行われた主要産油国による対談以降、減産の期待が高まり、一時的に原油価格は高騰しました。しかし、対談内容は市場が望んだものとは遠い結果となり、各国の慎重な姿勢を受けて次第に勢いは収束。減産の実現が不安視されていましたが、今回のサウジアラビア(以下、サウジ)の発表によって、近い時期に減産が行われない事は決定的になったと言えそうです。
 
AFP通信がインタビューを行なったサウジ外相の発言を見てみたいと思います。
 
<18日=ロイター>
「増産という点で他の産油国が制限を望んだり、凍結に合意をするのであれば、それは市場に影響を及ぼすかも知れないが、サウジに減産に踏み切る用意はない」
 
「石油問題は需要や市場力で決まるだろう、サウジはこれからも自国のシェアを守るもので、これまでもそうしてきた」

 

  つまり「増産は条件付きで止めても良いが、シェア維持のために減産はやるつもりはない」との事。サウジなりの考えがあっての発言だとは思いますが、「減産による原油相場の安定化」を期待していた投資家にとっては残念な結果になったといえそうです。
 

減産をしない理由

 サウジが減産に踏み切らない理由は色々な憶測がたてられていますが、その中から幾つかあげてみたいとおもいます。

<イランへの牽制>
サウジはイランと宗教対立をしていて、先日も凄惨な事件が起こったばかり。国交も断絶している状態です。そのイランが制裁解除を受けて原油の増産を目論んでいるわけですから、当然サウジとしては面白くないハズです。また、その制裁解除を決定したのが同盟国あるアメリカであったことが、サウジにしてみれば面子を潰された形になったとも言えそう。中東における主導権を握っていたいサウジにとっては、イランの台頭というのはとにかく目障りなのでしょう。

実は、生産コストに関してはイランよりもサウジの方が安価です。つまり、減産を行わず、高い水準の生産量に据え置く事は原油安の維持に繋がり、それによって自国よりも生産コストの高いイランのシェア拡大を阻止、そんな思惑があるのかも知れません。

<減産によって大幅にシェアを失った過去>
1980年辺りから原油は供給過剰傾向にあり、OPECも当初は原油価格の維持が出来ていたようですが、次第にそれも困難になった事で価格競争が始まりました。そんな中、市場のバランスをとるスイングプロデューサー役のサウジは、価格維持のために減産する方針を取りましたが、結果的にシェアを大幅に失う事となりました。石油収入の見通しが立たないほどの状況に陥った事もあり、こういう事態は現在のサウジにしても避けたい思いがあるはずです。

<シェールガスつぶし>
そもそも今回の話し合いには、現在の原油供給過剰の主な原因となった世界最大級の原油生産量を誇るアメリカは入っていません。そのアメリカでも、供給過剰の影響を受けて米国内のシェールガス企業は次々と倒産を迎えている状況ですが、原油安を維持していれば勝手に自滅してくれるわけですから、サウジにとっては好都合であるとも言えそうです。

しばらくは不透明な先行きに

増産凍結に関する一連の流れを見る限り、一定の効果はあったものの、原油価格の上昇という点については物足りない状況です。原油問題の根本的な解決のためには、更に踏み込んだ協調政策を取る事が望まれますが、それは一体いつの事になるのやら、、、

 

※本文は信頼出来る情報を元にした自己見解です。内容に関する正確性の保証は出来ませんので、あしからずご了承下さい。